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2021年度の新色・新柄の久留米かすりもんぺがいよいよ登場。
随時オンラインショップにアップしていきます。

まずはちょっとその前に。
久留米かすり業界を取り巻く現状をお話しさせてください。
久留米かすりとは綿織物で唯一、国の重要無形文化財に指定されている伝統的工芸品です。国内の絣の産地としては「伊予絣(愛媛)・備後(広島)絣」があり久留米かすりを含めて「日本三大絣」と呼ばれています。久留米かすりは福岡県南部の八女郡広川町を一大産地とし今も十数件が残っていますが、ここ数年で廃業された織元もあり業界自体は縮小しています。

また、材料費・工賃・人件費等が年々高騰する中、“作れば売れた時代”の名残もあり商品の適正価格を見失っていることが産地全体を苦しめているという現状もありますし、昭和~平成の久留米かすり業界を盛り上げた世代と平成以降の跡継ぎ世代とのギャップも少なからずあるのではないでしょうか。
良い材料を使い質の良さにこだわり、久留米かすり最大の魅力である柄を作りだすための工賃は不可欠で、数々の製造工程を職人さんたちが分業制で手仕事をするからこそ出来る久留米かすり。どれも必要で、どれも欠かすことができません。これからの久留米かすりが未来に生き続けるためになくてはならないものだと考えています。

このような悩みを抱えている久留米かすり業界ではありますが、特にここ数年は久留米かすりと言えば「もんぺ」と言われるほど、世代も性別も越えて久留米かすりもんぺのファン層が拡大していることを実感しています。
着心地の良さ・柔らかさ・軽さ・通気性の良さ・優しい肌触り・吸湿性・風合い・お手入れのしやすさ・コンパクトに持ち運べること・綿100%・柄の魅力・日本製など様々な特徴を、手に取って感じ、身に着けて体感し、履くほどに良くなっていく生地の変化を身をもって感じていただいているからこそだと嬉しく思っています。

野村織物のオリジナルもんぺも毎年新柄・新色をリリースし、有り難いことに年度末にはそのほとんどが完売します。毎年この時期を楽しみにお待ちいただいているお客様のことを考えながら、「あのお客さまに似合いそうだな~」とか、「あの方には今年はこの柄を挑戦していただきたい!」などと考えながら新柄・新色を選ぶのが楽しみの1つでもあるのです。

少し長くなってしまいましたので、明日は「そんなもんぺが、これまでと少し変わる部分」をご案内させてください。

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