「新年あけましておめでとうございます」と言うにはもうすでに2週間が過ぎようとしており、時間の過ぎる早さを実感しております。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

野村織物も1月6日より年始の営業をスタートしており、職人一同、工場内のあちこちに春を感じながら今年もまた一生懸命に久留米かすりの製造と向き合っております。

「春」を感じながら･･･というのも、久留米かすりの製造は実に30以上もの工程があり、そのほとんどを今も職人の手仕事によって製造しています。故に、完成までに約3ヶ月を要します。約144ｍの久留米かすりは分業制で造られ、各工程を通過するごとに春に近づきます。すでに4月以降の納品分の色や柄が決定し、鮮やかでいろとりどりの久留米かすりが染められ・織られ・干されている様子を見ると、本当に美しいなと感じる毎日です。

2022年は、皆さんにとってどのような一年にしたいですか？

私は「叶える年に」をスローガンとしました。やりたいこと、達成したいこと、夢だったことをあらゆる形で叶えることを目標に、その手段を探る一年を過ごした去年。その成果が形となって「叶い」、皆さまにお届け出来る2022年にします。

私の「やりたい」ことはいつも、毎日間近で見ている家族や職人さんたちが一生懸命に製造している久留米かすりを沢山の方々にお届けすることが土台となっていて、その上に、つぼみをつけたり・花を咲かせたり・時に虹をかけたりすることが私の役目だと思っているのです。

さて、今年いくつの「叶った！」をお届けできるのでしょうね？ひたむきに、コツコツと前を向いて一生懸命に頑張ります。どうぞお楽しみに。