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2016年にユネスコ無形文化財に指定された「博多祇園山笠」

※過去に撮影した写真より「冷泉」

3年ぶりの開催となり、いよいよ明日7月15日早朝にフィナーレの追い山を迎えます。ニュースで見る山笠ファンの中には沿道で涙を流す方も見かけます。

博多祇園山笠は福岡のあらゆる伝統が集結したお祭りです。山を飾る絢爛豪華な「博多人形」、それを彩る「博多織」、そして山笠男たちの象徴「久留米かすり」の法被(はっぴ)。山笠を陰で支えるあらゆる分野の工芸士たち、先人たち。博多祇園山笠には、山笠男たちに負けない福岡の伝統工芸を支える職人たちの熱い気持ちが注がれています。

野村織物がつくる長法被は、超高難度な職人技によって作られる久留米かすりです。「文字を先染めで表現する」というと、その熟練された技術を要することがなかなか伝わりにくいかと思いますが、糸1本1本に職人の細やかで丁寧な手仕事が詰め込まれ、たて糸とよこ糸とがそれぞれに誠実な仕事をすることで「織り」の工程で文字が浮かび上がります。

染めあがった糸の束を図案(デザイン)通りに並べていく作業は留めあわせと言う根気のいる作業です。

また、最終工程の「天日干し」工程によって、汗を吸収しやすく、乾きやすい久留米かすりが完成します。

いよいよフィナーレの追い山まで数時間。

2年分の想いと、山笠に関わるすべての方々の想いを背負い、博多祇園山笠の男たちが熱い瞬間を走り抜けます。

「山笠のあるけん博多たい!」

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