2020/11/26(木) 久留米かすり歴6年目の私 ごあいさつ このブログを投稿している“私”は、久留米かすり歴6年のまだまだ初心者です。 久留米かすりを知ったのは、主人(現4代目織元|野村周太郎)との出逢いがきっかけでした。 名刺をいただき「絣(かすり)」を「餅(もち)」と読み間違えたあの時は、今こうして久留米かすり織元のお嫁さんになっていることを誰が想像したでしょうね。 私は、高校卒業後に福岡市内の大学へ進学し、卒業後一般企業へ就職しました。営業・企画広報等の仕事を経て、6年前に広川町へやってきてからは「久留米かすり」一色の生活をしています。 なにより、主人や家族・野村織物の職人さんたちが一生懸命に久留米かすりを製造する姿を一番間近で見ていますので、「これを広めるのは私しかおらんやろ~!」と、そんな意気込みが常にあります。 主人の父である三代目(現会長)がテレビ取材に対して「私たちは久留米絣を作ることはプロだが、久留米絣を広めることはまだまだな部分がある」と話していたのを聞いた時、「それじゃあ私が(久留米絣を)広める役割を担当したい」と思ったのをきっかけに、2016年にインスタグラムを開設したところから始まります。その後、翌2017年にオンラインショップをオープン。全国各地のお客様に「久留米かすり」「野村織物」を知っていただけることに幸せを感じる日々です。 ※2020年10月にはリニューアルオープンしました。 野村織物オンラインショップ そんな6年の中で、たくさんのお客様に巡り逢うことができ、たくさんの同業の方たちから刺激を受け、これからの未来を想像するようになった最近では、自分がデザインした洋服をお客様に着ていただく喜びや雑誌等に取り上げていただける嬉しさを知りました。 初めてデザインから考えた「Aラインスカート(9柄展開)」はこだわりにこだわりを重ね、地域密着型のフリーペーパー「ノーマ・ジーン」にも掲載されました。 今もまた新作のお洋服をデザイナーの先生と一緒に進行中です。 そして最後になりますが、先にもお伝えしたように、我が家には2人の小さい子どもがいます。野村織物のSNSではたびたび登場し息子を“チビ店主”、娘を“チビ看板娘”と呼びフォロワーの皆様にも温かく見守っていただいています。 その子どもたちの将来と久留米かすりの未来を重ねるときがあります。お手伝いが大好きで、職人さん達と同じように「かすりの仕事」をすることに目を輝かせる子供たちのために、親として、家業を継ぐ者を育てるため、できることを出来る限りしたいと思っています。 コロナウィルスの影響により、私たちの生活は大きく変わってしまったと報道される毎日ですが、変わらずに守り継がれてきた伝統工芸品「久留米かすり」は今もこれからも、ここに有り続けます。そして、私は変わらず久留米かすりが大好きで、この久留米かすりを広めたい思いから様々なことに挑戦することを、ここでひっそりと宣言しておこうと書き記しました。 丁度、半年ほど前に広川町の町おこし協力隊さんに取材していただいた嬉しい記事にも、是非お目通しいただけましたら幸いです。 インタビュー【絣産地の女たち2020】 vol.01野村さやかさん(野村織物有限会社)・前編